wikipedia を読んでみると,寺田寅彦氏は,1878年-1935年 57歳没. 私が 11 月の終わりに青空文庫に挿絵を付ける企画を 始めて1か月位,結構,寺田氏の文章を読みましたが,とても, 太平洋戦争の 10 年前に亡くなっている人が書いたとは思えない位, 現在でも存在している深い問題に対して,人を引き付ける洞察をされている ような気がします.私自身は,すでに寺田氏が没した歳を少し超えていますが, 自分がいまこのような洞察力があるか,それを表現する力があるかというと かなり寺田氏に負けているような気がします.寺田氏の随筆を読むことは 現代でも,問題発見の良いリソースであり,思考の良い訓練であり,良い ヒントの獲得手段だと思います.2018.12.27 (木)
上のような事情で,私自身,殆どこの作品を読んでなかったの ですが,今読んでみたらさすがに上の絵では何が書いてあるか さっぱり分からないですよね.一応,ここは青空文庫の作品まで 潜在読者を届けるのが目的なので,ざっと何が書いてあるか 説明しておきます.
この作品は3つの部分からなります.
まず,第1に, アインシュタインが物理学においてどのような貢献をしたか. 「物理学の基礎になっている力学の根本に或る弱点」をそのままに しないで,とことん考えて行った.その結果は,「遠い恒星の光が 太陽の近くを通過する際に、それが重力の場の影響のために極めて わずか曲るだろうという」という予想で,「世人の眼に一種の ロマンチックな色彩を帯びるようになって来る」.
第2部では,そんなアインシュタインの生い立ちや日常生活は どうだったか. これをモスコフスキーによるアインシュタインの記述から取り出して 説明します.
そして最後に第3部では,アインシュタインの人生観について,これは 正確なところはアインシュタイン本人しか分からないので,ここでは 寺田氏が持っている材料を読者に提供するという構成になっています.
しかし,よく考えてみると,アインシュタインは太平洋戦争の後まで 生きていたので,これはアインシュタインが生きているときに 書かれたものなんですよね.良いんだろうか. 2018.12.27 (木)
やっぱり,絵も付けておきます.
最初から付けておけばよいのにね.2018.12.28 (金)
日本画と洋画,決定性と確率,都会と田舎など
注)コリントゲームは斜めの台に釘が沢山打ってあって,金属の ボールをはじくと,それらにあたってゆくところが定まらないので 確率的な要素が大きいゲームのようです.
各絵に短いコメントを付けた.2019.02.02 (土)
これも上に書いた作品「アインシュタイン」の絵と同様に何が 書いてあるか分からないですね.この作品の出だしを引用しておきます.
私に親しいある老科学者がある日私に次のようなことを語って聞かせた。こういう導入から始まる随筆です. 2018.12.27 (木)
「科学者になるには『あたま』がよくなくてはいけない」これは普通世人の口にする一つの命題である。これはある意味ではほんとうだと思われる。しかし、一方でまた「科学者はあたまが悪くなくてはいけない」という命題も、ある意味ではやはりほんとうである。そうしてこの後のほうの命題は、それを指摘し解説する人が比較的に少数である。
これについてはもう一つ絵を描いていたので載せておきます. 2020年7月12日 (日)
「笑い」のリファレンスモデル,フレームワーク,デザインパターンに参考文献などを書いています. 2019.08.26 (月)
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