簡易トレーステーブル

by Akihiko Koga
21th Aug. 2018 (Update)
21th Aug. 2018 (First)

計算機科学用イラストの練習 へ
ホームページトップへ戻る

背景

私のホームページでは絵を沢山使うようにしている.どれも下手な絵だが, それでも描くのは多少は労力がかかる.一応,下書きをして,ペン入れをして, 消しゴムを掛けて作成していた.実は,この中で消しゴムを掛けるのが結構大変だ.中々 きれいに消えないし,下書きも力を入れて描けば残ってしまうので,スキャナで とった後,ゴミをできるだけ除去したりと.

それで半年ほど前だったか,簡易トレース台を作ってみたところ,これが実に 便利で.おかげで,下手な絵も描くのが苦にならなくなり,ますます,私の ホームページは下手な絵で埋め尽くされてしまっている.

ここではその簡易トレース台を紹介する.まあ,簡易なものだし,描く私も 下手なので,あくまで,このホームページ程度の絵を描くには役立つという程度である.

簡易トレース台の材料と構造

材料は,次の通りである.どれも100均で買ってきたものばかりだ.

  1. A4 書類ワイドケース
    できるだけ外側が平らなものがよい.多少は段差があってもそこを避けて 使うので,簡易な使いかただったら構わないと思う.

  2. USB電源のLEDライト
    下の写真の右側中央.小さな穴をケースに開け,USB の口を外に引き出している. 固定は両面テープで行った.

  3. 光を反射させる白い紙
    下の写真右側の紙.光が反射してもう一面側(下の写真左側)が明るくなる ようにしている.

  4. 光が直接目に入らないようにするトレーシングペーパー
    写真右側の紙.LED ライトが直接目にあたると眩しいので,薄いトレーシングペーパーで 光を弱めると同時に拡散している.

  5. USB の電源とコード
    LED に電気を共有する.

注意:USB の LED とは言え,ずっと通電していると熱を持つので,火事にならないように 十分注意して使うように!

使い方

次の写真は,上のものを閉じたところ.

次の写真は LED に電源をつないで光らせたところだが,あまり LED が 光っている様子がはっきりしていないみたい.

次の写真は下書きの絵(中央),移す紙(左側)と一緒にトレース台をとったところ. こちらは光っているのがはっきり見えている.絵は一部色を付けたものがあるが, これは今回用に下書きとして描いたものが見つからなかったので昔描いた着色済みの ものを持ってきて使っている.その着色済のものの左に鉛筆で描いただけの絵もある. 下書きは鉛筆だけでも結構きれいに写るのでそれで描けるのだが,下書きでは迷って線が いくつも引かれて,どれが最後の線だかわからないことがあるので,一度,下書きの上に 直接ペン入れをしたものを使った方が良いと思う.

実際にトレース台で写しているところ.この写真ではあまりきれいに線が出ていないように 見えるが,手できちんと押さえると,きちんと線を選ぶことができるくらいにくっきり下書きが 上の紙に出てくる.

これも下書きを紙の上で出しているところ. 写真はピックすると拡大できるので,下絵がどのように出ているかもう少し 大きく見ることがができる.

マンガやイラストのプロからすれば道具も技術も稚拙と思うが,この ホームページ位の絵なら,この道具と描き方でずいぶんはかどる.


P.S. トレース台アプリ

これを書いたあとに Android のアプリでトレース台を実現しているものが いくつかあることが分かった.結構使える.これだとタダだよね. このページの工作はなんだったんだろうかという ような気もするが,私が持っている 7インチタブレットの広さでは描きにくいところも あるので,まあ,何らかの価値はあったかなと思っておくことにする.

Google Play で,「トレース台」で検索すると色々なアプリが出てくるけど, 各アプリのご利用は自己責任でお願いします.

2018年9月13日(木)夜.


計算機科学用イラストの練習 へ
集合,位相,論理など へ

圏論を勉強しよう へ
束論を勉強しよう へ
半群論を勉強しよう へ
ホームページトップ(Top of My Homepage)