あるいは
低クロック数に固定されてしまうことへの対策の試み
中古で買ってきた Panasonic Let's note CF-S10 (Windows 7 から Windows 10 へ アップグレード版) が,負荷が高くなると,ある時点から(熱を冷ますためか)クロック数が 低く固定されて, 仕事にならないという現象に悩まされています(もともと仕事なんかしてないんですけど).
ここでは,この熱対策の試みについて書いています.「とりあえずやってみた」的で確実性のない 情報ですが,そんな試みや,他の人がどんなことを試しているのか探すための 情報も書いておきます.
主に試みていることは,放熱を助ける工夫をするということで「
2.放熱対策の試み 」に書いていますが,注意事項など
あり,後で良いので前の方も後の方も読んでみて下さい.特に,最近は,
が再現しなくなっていたので,ここでの施策の効果があったかどうか確認できなかったこと(2018.06.11).CPU の温度は50度台と低いのにCPU のクロック数が上がらないという現象
ということで,ここに書いてあることは,みなさんがそれぞれ抱えているこの類の問題の 解決のヒントになることがあるかもしれない程度のことと思って読んで下さい(2018.06.29)
(後日の経験から言うと,次の施策は全く効果が無い訳ではないかもしれないが,たぶん 電源アダプタ周りのことも注意した方がよさそうだ.それは, 本ページの下の方に書いた. 2018.07.01)
2018年6月11日にとった施策
今回は次の図のように左側手前の排気口の下に何重かに折って分厚くした アルミ箔を敷いた. 敷いてからまだ1日だが,これまで悩まされていた,ちょっと暑くなるとクロック数が 798 MHz に固定され,殆ど動かなくなる現象から解放され,このマシンの最大の周波数 3293 MHz まで上がるようになった.図の下に,もう少し詳しく問題の発生する状況や 今までの対策などを書く.
と,このような施策だったのだが,またしばらくして低クロック固定に悩まされる ことになった.他にも原因があったのだろう.本ページには,電源アダプタのこととか 他にもいろいろな原因究明と施策の試みを書いている.本当は,内容を論理的に再構成して 読みやすくするべきなのだろうが,まだ,現象が完全に出なくなったわけでもなく, 整理するだけの力もないので,興味のある人(困っている人)は,自分で関連の ある情報を読み取って欲しい. 2018.07.01 (日)
【施策と関連事項の詳細】
まず,今までの症状を詳しく書く.このマシンはもともと Windows 7 マシンで,
たぶん, Panasonic がこのマシン用にファンの制御ユーティリティなどを用意
していたのだと思うが,中古で Windows 10 にアップグレードされたとき,
それらのユーティリティなどは無くなってしまったのだと思う.そういうマシンで
CPU の冷却制御などがうまく働くのかどうか,私は分からない.でもファンは時々
回っているようなので何らかの制御は働いているんだと思う.
次に,私はバッテリーの劣化がいやなので,バッテリーを外して AC 電源で使っている. 実はバッテリーを付けていると,この熱でクロック数が下がってしまう現象はあまり 発生しないように感じている.バッテリーがうまく熱を逃がしているのか,あるいは バッテリーを付けたときだけ電気が共有される部品があったりするのか,その理由は よく分からない.
よく熱暴走を防ぐために冷却ファンを掃除するという記事がインターネット上で公開 されているが,私はちょっとこのノートPC を分解して組み立てる自信が ないので,せいぜい掃除機で埃を吸い込むくらいにしている(強く吸い込むとPCを痛めるかも しれないので,掃除機で掃除する人は自己責任で,かつ,壊さないようにやってください).
で,熱でクロック数が下がる現象なのだが,CPU の温度などを監視するフリーソフトの Open Hardware Monitor で調べる限り,あまり温度が上がってないのである.PC を 起動した直後は必要に応じてクロック数は 3293 MHz まであがるのだが,色々な ソフトウェアを動かしていき,負荷が増えるとある時点からクロック数が 798 MHz で 固定されてしまう.しばらく放っておくと温度は摂氏 50度前後まで下がるのだが, クロック数は 798 MHz に固定のままである.CPU のファンはそれほどうるさくない. そのとき排気口に USB ファンなどで排気を手伝ってやるとさらに温度が下がり, クロック数が 798 MHz より大きくなり始まるが,排気の補助をやめると,また, 798 MHz 固定になってしまう.
ちなみに,この現象が起こったときの Open Hardware Monitor の画面ショットを
載せておく.クロック数 (Clocks),温度 (Temperatures),負荷 (Load) にご注意いただきたい.
今回の施策前から, PC 底面からの排熱を妨げないように下にスノコを置き,その上に台所などでものを 掛けるのに使う鉄の網を載せ,その上にノート PC を置いているが,効果があるようには 思えない.
バッテリーを付けたときはあまりこのクロック数の低下の問題が発生しないので, 設定で電源とスリープの詳細な電源設定の変更でシステムの冷却ポリシーなどを いじってみたがあまり効果がない(まったく無い訳ではない.ただ,どのように 変わるか,変わり方の程度が少なかったり,一定していなかったりで,正確に 述べるのが難しいような変わり方をする).
このような状況で,上の絵に書いたように左手前の冷却ファンの下あたりに, アルミ箔を少し厚めに折りたたんだものを置いたのだ.そうしたら,クロック数が 798 MHz に固定される現象が無くなった.ハードウェアモニターで見ると, CPU の温度は 60度~70度位には上がっているが,きちんと負荷が大きくなったときは クロック数をあげている.また,CPU のファンの音がしっかり聞こえるようになった. 前は,動いているのかどうか分からない音だったが,今ははっきり動いているのが わかる.
結局,何が理由で今までクロック数が上がらなかったのかよく分からないのだが, Open Hardware Monitor でとれない箇所の温度でクロック数が決まっていたんだろうか. アルミ箔を置いたところも,外から触った限りではそれほど熱くはなってなかったの だし,今は,Open Hardware Monitor の温度計は,789 MHz 固定のときより高くなっているのに クロック数が上がるようになっている.もしや,温度だけではなく, アルミ箔がコンデンサの役割を果たして,敷いたあたりにある部品と何らかの 相互作用をしているとか.まあ,結局,よく分からない.
他にやったことと言えば,排気口を毛ブラシでつついたことだがある.これで 熱暴走がなくなったという記事も,今,インターネット上で見つけたので,熱暴走で 苦しんでいる人はやってみたらよいかもしれない(まあ,見つけたのは正確には 歯ブラシだったが).
まだ梅雨入りしたばかりであまり気温は暑くなってないので,真夏にどうなるかは
分からないが,とりあえずは PC が動くようになったので良しとしておく.
Windows の設定で,「プロセッサの電源管理」の「最大のプロセッサの状態」を「電源に接続」時に 100% より小さくしてみた(これは「ターボ・ブースト・テクノロジー」を無効にするため.詳しくは各自,この単語と熱暴走などの単語で調べてみてください).一瞬効いたような気がしたが,すぐ元に戻った.あるいは, 効いたような気がしたのは,単に不安定でたまたま現象が出なかっただけなのかもしれない.
(この電源オプションは出しにくいので備忘録として出す方法を書いておく.
Windows の設定 -> システム -> 電源とスリープ -> 関連設定 電源の追加設定 -> プラン設定の変更 -> 詳細な電源設定の変更と,これだけ辿ると出てくる. )
電源アダプタ側でなく,もしかしたら,PC 内の電源部分の装置が 痛んでいる可能性もある.その両方の可能性もある.
電源部分は熱を持つと火事になる恐れもあるし,PC を痛める恐れも
あるので,もし,関連する部分を扱うときは,くれぐれも注意して,
自己責任でやっていただきたい.
電源アダプタが原因で PC が遅くなる現象としては,次のようなタイトルの Q & A が 検索で引っかかって来て,参考になると思ったのでタイトルを書いておく.
直接リンクはしないので,興味のある人は自分で検索してみて欲しい (okwave, oshiete.goo.ne.jp などに同じものが複数あった).ノートパソコン ACアダプタ電源使用時遅くなる。
今までいろいろな仮説を立ててきたが,やっぱりノートPC内のどこかが熱くなっているの
かもしれない.というのも,上に書いたように
追伸:次の日,2018年7月23日(月)お昼前,室温は 34度になったが卓上ファンのおかげ(?)で,Let's Note CF-S10 は低クロック数にならずに健気に動いている.
ちなみに昨年は
のような形態で夏をのりきったのだが,なぜか今年出してくると USB ファンが 動かなくなっていた.それで,今年の対策が始まったのである.(注意)この排気口からの強制排気の形態は下手して排気口を塞いでしまうと火災の危険性があると思うので 私はもうやめておこうと思う. 2019.08.23 (金) 追記
その後,またバッテリーを抜いて使っているが,気のせいか低周波数固定化が起こって 無いような気がする.ファンの風を止めて使っていてもだ. まだ一日なので早急に起こらなくなったとは簡単には推測できないが. それとすでに10月下旬,気温も低くなっているので.
集合,位相,論理など